YouTube運用を自社でやるか代行に頼むかは、本編とShortsを止めずに出せる体制があるかで決めます。企画・撮影・編集・投稿・コメント対応・分析までを社内で回せるなら自社運用が向きます。人員や編集の時間が足りない、最初の型づくりを早くしたい場合は代行が向きます。制作と投稿代行を含むSNS運用代行には月額10万円前後からの公開例があります。YouTube専用の料金ではありません。最初の90日は勝ちパターンを探す期間と決め、チャンネルの権限は自社名義のブランドアカウントのままパートナーに渡します。会社の一覧は「SNS運用代行会社おすすめ10選」にまとめています。
YouTube運用とは、どんな仕事?
YouTube運用とは、企業のYouTubeチャンネルで本編(長尺動画)とショートを企画し、撮影または編集し、公開する仕事です。コメントへの返信、コミュニティの投稿、数字を見たあとの企画変更まで含みます。ショートは、2024年10月15日以降にアップロードされ、アスペクト比が正方形または縦長で長さが3分以内の動画として分類されます(出典:YouTube ヘルプ)。本編(長尺)として出したい動画は、16:9のような横長で上げるとショートに分類されません(出典:同上)。
総務省の2025年度の調査で、YouTubeの全年代利用率は81.5%でした(2026年6月公表、出典:総務省 情報通信政策研究所)。Shortsで新しい人に届け、本編で理解を深め、コミュニティの投稿で公開のない日にも接点をつくる、という役割分担の分け方があります。
業務 | 内容 | 自社で抱えやすい点 |
|---|---|---|
企画・台本 | 本編のテーマ、Shortsの冒頭、シリーズ設計 | 毎週のネタ出しが止まりやすい |
撮影・編集 | 横型の本編、縦型のShorts、字幕、カット割り | 編集時間が他業務を圧迫する |
投稿・返信 | 予約公開、コメント、コミュニティの投稿 | 営業時間外の返信が必要になる |
分析・改善 | YouTube Studioの視聴回数、維持率、トラフィックソース | 本編とShortsの数字の見分け |
権利確認 | 音源、映像素材、Content IDの申し立て | 1分超のショートでのブロック確認 |
YouTube Studioでは、概要、コンテンツ、リーチ、エンゲージメント、視聴者、収益、トレンドの各タブで数字を確認できます(出典:YouTube ヘルプ)。リーチでは、インプレッション、インプレッションのクリック率、視聴回数を見られます。本編とShortsを分けて見ると、次の企画を決めやすくなります。
自社運用と代行は、何が違う?
自社運用と代行の違いは、企画から分析までのどこを社内に残すかです。自社運用は、方針も制作も社内で持ちます。代行は、制作と投稿の実行を外部に渡し、目的と最終確認を社内に残す形が一般的です。
観点 | 自社運用 | 代行 |
|---|---|---|
向いている状態 | 本編とShortsを止めずに出せる担当がいる | 型づくりを早くしたい、手が足りない |
ノウハウの蓄積 | 社内に残りやすい | 共有ルールを契約に書かないと残りにくい |
スピード | 社内承認の速さに依存する | 制作の型がある会社は立ち上げが速い |
費用の見え方 | 人件費と機材・ソフト代 | 月額の運用費+初期費用(ある場合) |
権限 | 自社のブランドアカウントを使う | 管理者権限を渡す。パスワードは共有しない |
代行に頼む場合でも、チャンネルの所有者は自社のままにします。ブランドアカウントにリンクしたチャンネルでは、複数の人が各自のGoogleアカウントで管理できます。パスワードの共有は避けます(出典:YouTube ヘルプ)。所有者を自社に残しておけば、契約終了後もチャンネルを手元に残せます。
本編とShortsは、どう役割分担すればいい?
Shortsを新しい人に出会う入口、本編を商品やサービスの理解を深める場所とする分け方があります。同じテーマでも、Shortsは冒頭数秒で状況が分かる長さに整え、本編は質問への答えや事例を長く置けます。ショートフィードで再生される広告は最初の60秒です(出典:Google 広告ヘルプ)。オーガニックのShortsも、見た人が本編や概要欄へ進める案内を先に決めておきます。
コミュニティの投稿では、テキスト、画像、アンケート、クイズなどを出せます(出典:YouTube ヘルプ)。本編の公開がない週でも、視聴者との接点を保てます。媒体横断の費用は「SNS運用代行の費用相場」でも確認できます。
自社でやるか代行に頼むかは、何を基準に決めればいい?
判断の基準は、目的の明確さ、週あたりの制作可能本数、編集スキル、社内承認の速さ、最初の90日で型を作れるかの5つです。1つでも大きく欠けるなら、足りない部分だけ代行に渡すのが現実的です。
基準 | 自社が向きやすい | 代行が向きやすい |
|---|---|---|
目的 | 認知・採用・理解促進などが1つに決まっている | 目的はあるが、本編とShortsの型がない |
本数 | 目安としてShortsを週2本以上、本編を月1本以上、3か月止めずに出せる | 週1本も厳しい、または品質が落ちる |
編集 | 横型の本編と縦型のShortsを社内で完結できる | 外注の編集者や制作会社が必要 |
承認 | 公開前の確認が1営業日以内で終わる | 確認に時間がかかり、公開がずれ込む |
型づくり | すでに伸びた企画の型がある | 最初の勝ちパターンを外から持ち込みたい |
全部を代行に渡す必要はありません。企画と台本は代行、出演と撮影は社員、最終承認とコメントの一次対応は社内、という分け方も使えます。
YouTube運用の費用は、どのくらいが目安?
YouTube運用の費用は、自社なら人件費と編集環境、代行なら月額の運用費が中心です。YouTubeだけを対象にした各社の料金を、一次資料なしで推定することはしません。制作と投稿代行を含むSNS運用代行には月額10万円前後からの公開例があります。YouTube専用の料金ではありません。投稿企画や制作の範囲が広いプランでは、月額20万〜50万円、UGCやクリエイター起用を含むと月額50万円以上などの水準があります。確認日は、公開コラムの記載に合わせ2026年10月です(出典:SNS運用代行の費用相場)。
項目 | 目安 | 出典 |
|---|---|---|
運用の助言・内製化支援 | 月額2万〜5万円 | 公開コラム経由の各社公式例(2026年10月確認) |
画像・ショート動画の制作と投稿代行 | 月額5万〜20万円。運用支援は月額10万円〜 | SAKIYOMI/StockSun公式の公開例(同上) |
戦略・撮影・編集・分析まで | 月額20万〜50万円 | 公開コラム経由の各社公式例(同上) |
UGC・クリエイター起用を含む | 月額50万円〜 | Instagramの例:フルスピード Growth Seed公式などの公開例(同上) |
初期費用 | 10万〜30万円程度の例あり | 公開コラム経由 |
見積もりは、月額の総額だけでなく、1か月あたりの本編本数、Shorts本数、撮影が何回含まれるか、広告費が別かをそろえて比べます。自社運用の場合は、担当者の週あたり時間×人件費に、撮影日と編集ソフト代を足して月額換算します。同じ本数を社内で出し続けられるかが、代行費との比較軸になります。YouTubeは本編の撮影日が長くなりやすいため、Shorts中心の見積もりと、本編込みの見積もりを分けて取ります。
最初の90日は、何をすればいい?
最初の90日は、勝ちパターンを探す期間です。投稿を増やすことより、伸びた企画の共通点を見つけることを優先します。目安は次の3段階です。
1〜30日:チャンネルと計測を整える
ブランドアカウントでチャンネルを用意し、プロフィール、再生リスト、公開の禁止表現を決めます。ビジネスなどで使う名前のチャンネルは、複数の管理者を置けます(出典:YouTube ヘルプ)。GA4や自社サイトへの遷移計測、UTMの付け方もこの期間に固定します。代行を使う場合は、ブランドアカウントの権限を渡し、ログイン共有はしません。1分を超えるショートで使える音源も、この段階で決めます。有効なContent IDの申し立てがあると、1分超のショートは全世界でブロックされます(出典:YouTube ヘルプ)。
31〜60日:企画を3系統で試し、反応を比べる
たとえば「使い方の解説」「社員や現場の様子」「物語・Shorts」の3系統を、それぞれ複数本出します。再生数だけでなく、視聴維持、トラフィックソース、本編への遷移、サイト流入を並べます。1系統だけに寄せるのは、60日時点の数字を見てからにします。コミュニティの投稿も、同じ期間に試し、反応を見ます。
61〜90日:伸びた型を横展開し、次の四半期の本数を決める
伸びた型の冒頭・尺・出演者の条件を文書化し、同じ型で本数を増やします。自社で回せる本編とShortsの本数、代行に渡す本数を分け、4か月目以降の月額予算を確定します。最低契約が3〜6か月の代行もあるため、90日時点の継続判断基準を契約前に書いておくと安心です。
ショートドラマ型で複数媒体へ出す場合の例が、株式会社MIXI「モンスターストライク」の『全力ドストライク!』です。TikTok・Reels・Shortsへコント型の縦型を出しています(2026年10月19日発表、出典:PR TIMES)。物語で入口をつくる進め方は「ショートドラマは、どのSNSに出せばいい?」も参考になります。
代行に頼むときの役割分担は、どうすればいい?
代行に頼むときの役割分担は、目的と最終承認を社内に残し、制作と投稿の実行を外部に渡す形が基本です。権限、権利、炎上時の連絡先も契約前に決めます。
項目 | 社内が持つ | 代行が持つ |
|---|---|---|
目的とKPI | 認知・採用・理解促進などの最終目標 | 提案と月次の改善案 |
チャンネル | 所有者、ブランドアカウントのメインの所有者 | 管理者権限での運用 |
企画 | NG表現、ブランドの禁止事項 | 本編構成、Shorts台本、撮影プラン |
制作・公開 | 最終確認と公開ボタンの可否 | 編集、字幕、予約公開 |
コメント | クレームの一次判断 | 定型の返信、エスカレーション |
権利 | 二次利用の範囲、Content IDへの対応方針 | 納品物の引き渡し、申し立ての一次確認 |
景品表示法やステルスマーケティング規制に関わる表現は、社内の確認フローを残します。消費者庁は、2023年10月1日からステルスマーケティングを景品表示法違反として規制しています(出典:消費者庁)。出演者がいる動画を広告にも使う場合は、利用期間と媒体を契約に含めます。
YouTube運用は、どんな会社に相談すればいい?
YouTube運用の相談先は、会社の一覧を見る前に決めます。自社に足りない業務が「本編の企画」「Shortsの制作」「分析」「物語コンテンツ」のどれかを先に切ります。タイプ別の会社は「SNS運用代行会社おすすめ10選」で比べられます。選ぶときは、次を確認します。
自社と同じ目的(採用、理解促進、来店、ECなど)の実績があるか
月の本編本数、Shorts本数、撮影回数、レポート頻度が見積もりに明記されているか
ブランドアカウントの権限付与で運用できるか
Content IDや薬機法・景表法のチェック体制があるか
HA-LU(ハル)は、「数分で心が夢中になる物語から、新たなムーブメントを生み出すメディアカンパニー」です。ショートドラマ制作に強みを持ち、YouTube Shortsを含む縦型動画の企画・制作から配信まで手がけています。HA-LUの累計再生回数は20億回以上です(2026年9月時点、出典:HA-LU 会社概要)。みずほフィナンシャルグループ『青くていいんだ。』のように、縦型の物語でブランドを伝える設計も相談できます。第1弾のSNS総再生は940万回を突破しました(2026年8月14日発表、出典:PR TIMES)。支援範囲は「制作・SNS運用」でも確認できます。
よくある質問
Q. YouTube運用代行は、月いくらから頼めますか?
A. YouTube専用の料金ではありませんが、制作と投稿代行を含むSNS運用代行には月額10万円前後からの公開例があります。戦略や撮影まで含むと月額20万〜50万円、クリエイター起用を含めると月額50万円以上などの例もあります。同じ条件で2〜3社の見積もりを比べてください。
Q. 最初から代行に全部任せた方がいいですか?
A. 全部を渡す必要はありません。週あたりの制作可能本数と編集スキルが足りない部分だけ外に出す方法もあります。チャンネルの所有者は自社のままにし、ブランドアカウントで管理者権限を渡します。
Q. Shortsだけ出せば、本編は不要ですか?
A. 目的が認知の入口づくりだけなら、Shortsから始める方法もあります。理解促進や比較検討まで狙うなら、同じチャンネルに本編を置く設計が向きます。最初の90日は、Shortsと本編の役割を試してから本数を決めます。

