近年、TikTokやYouTubeショート、Instagramリールなどの縦型動画プラットフォームの普及により、企業のSNSマーケティングは大きく変化しています。とりわけ注目されているのが、ストーリー形式の短編動画を通じてブランドやサービスの価値を自然に伝える「ショートドラマ型広告」です。
従来の動画広告では、商品の特徴やメリットを短時間で直接訴求することが一般的でした。しかし、SNS上では広告色の強いコンテンツが敬遠されやすく、視聴者に最後まで見てもらうこと自体が難しくなっています。そうした中で、ショートドラマは広告感を抑えながら、共感や没入感を通じてブランドメッセージを届けられる新しいコミュニケーション手法として存在感を高めています。
本記事では、ショートドラマ型広告の基本的な考え方から、市場の現在地、広告とプロモーションの違い、SNSで視聴される設計ポイント、KPIの考え方、導入メリット、制作会社の選び方までを体系的に解説します。ショートドラマを「なんとなく流行っている施策」としてではなく、企業のマーケティング資産としてどう活用するかを整理したい方に向けた内容です。
- ショートドラマ型広告とは?SNSマーケティングで注目される理由
- ショートドラマ型広告の定義
- 従来の動画広告との違い
- SNSマーケティングで注目される理由
- 【2026年最新】ショートドラマ市場の現在地
- Z世代・若年層の動画消費の変化
- 縦型動画プラットフォームの拡大
- 企業がショートドラマを活用する背景
- 「運用型ショートドラマ広告」と「ブランドプロモーション型ショートドラマ」の違い
- 運用型ショートドラマ型広告とは
- ブランドプロモーションとしての活用
- 企業が目的別に使い分けるポイント
- SNSで視聴されるショートドラマの設計ポイント
- 冒頭数秒の視覚フック
- 共感を生むストーリーテリング
- SNSアルゴリズムに適した動画設計
- ショートドラマ型広告のKPIと評価指標
- 視聴維持率と完全視聴率
- CPA・ROASなどの広告指標
- ブランドリフト・UGC・指名検索
- 企業がショートドラマを導入するメリット
- Z世代・若年層へのリーチ
- ブランド理解を深めるストーリー体験
- SNS拡散とコミュニティ形成
- ショートドラマ制作会社の選び方
- SNSマーケティング理解の重要性
- 縦型動画制作の実績
- SNS運用まで考えた制作ができるか
- HA-LUが企業のパートナーとして選ばれる理由
- ブランドガバナンスとSNS拡散の両立
- バズを再現する企画設計
- 企画から運用までの一気通貫体制
- ショートドラマは企業の新しいマーケティング資産
- 筆者プロフィール
ショートドラマ型広告とは?SNSマーケティングで注目される理由
ショートドラマ型広告の定義
ショートドラマ型広告とは、企業の商品やサービス、ブランドメッセージを短いストーリー形式の動画で伝える広告コンテンツです。一般的には30秒から1分前後、長くても数分程度の縦型動画として制作され、TikTok、YouTubeショート、Instagramリールなどで配信されます。
従来の広告が商品説明や機能訴求を前面に出すのに対し、ショートドラマ型広告は物語の中でブランドを伝える点が大きな特徴です。視聴者は広告としてではなく、コンテンツとして動画に触れるため、押し付け感を覚えにくく、自然な形でブランドの価値や世界観を理解しやすくなります。
マーケティングの観点で言えば、ショートドラマ型広告は「広告っぽくない広告」です。商品を説明するのではなく、ストーリーを見せる。その結果として、視聴者にブランドとの接点をつくる。こうした構造が、SNS時代の新しい動画広告として注目されています。
従来の動画広告との違い
従来の動画広告は、商品の特徴、価格、キャンペーン内容などを短時間で端的に伝える構成が中心でした。わかりやすく、意図も明確ですが、SNS上では「売り込み」と受け取られやすく、途中で離脱されるケースも少なくありません。
一方、ショートドラマ型広告では、登場人物の感情やストーリーの展開を通じてブランドを伝えます。たとえば、化粧品であれば「保湿力が高い」と直接言うのではなく、自分磨きを始めた主人公が日々の変化の中でその商品を使っている様子を描く、といった形です。商品は物語の一部として登場し、視聴者は自然にそのブランドと接触します。
この違いは、受け手の体験にも表れます。広告として視聴される動画は「見る・見ない」の判断を早く迫られますが、コンテンツとして視聴されるショートドラマは、続きが気になる、共感できる、誰かに見せたい、といった反応につながりやすくなります。
SNSマーケティングで注目される理由
ショートドラマ型広告が注目されている背景には、SNSユーザーの広告接触態度の変化があります。現在、多くのユーザー、とくにZ世代や若年層は、広告と判断したコンテンツを無意識にスキップする傾向があります。SNS上で見られるためには、広告である前に「面白い」「共感できる」「続きが気になる」ことが重要になっています。
ショートドラマは、この条件と非常に相性が良い形式です。視聴者の生活や感情に近いテーマを扱うことで、自然な共感を生みやすく、広告感を抑えながらブランドメッセージを届けることができます。また、SNSでは共感を呼んだコンテンツほど、いいね、コメント、シェア、保存といった反応を得やすく、結果として拡散にもつながります。
つまりショートドラマ型広告は、広告を押し出すのではなく、コンテンツとして受け入れられる導線をつくる手法です。この点が、現在のSNSマーケティングにおいて高く評価されている理由です。
【2026年最新】ショートドラマ市場の現在地
Z世代・若年層の動画消費の変化
ショートドラマ市場の拡大を支えているのが、Z世代・若年層の動画視聴習慣の変化です。彼らは長尺の動画をじっくり見るよりも、短時間で強い満足感を得られるコンテンツを好む傾向があります。いわゆるタイパ重視の価値観が、動画視聴行動にもはっきり表れています。
通勤・通学中、休憩時間、寝る前などのスキマ時間に、スマートフォンで短い動画を次々と視聴することが日常化している今、1分前後で感情を動かせるショートドラマは非常に相性の良いフォーマットです。短い時間で起承転結や感情の起伏があり、続きが気になる設計になっているため、単なる短尺動画以上の満足感を提供できます。
企業がショートドラマを検討する際には、この視聴行動の変化を前提に考える必要があります。従来型の広告が届きにくい層に対して、ショートドラマは新しい接点をつくる有力な手段になっています。
縦型動画プラットフォームの拡大
ショートドラマ市場の拡大には、縦型動画プラットフォームの成長も大きく関係しています。TikTokが縦型短尺動画の視聴文化を広げたことを起点に、YouTubeショートやInstagramリールも主力フォーマットとして縦型を取り入れ、ユーザーの視聴体験は大きく変わりました。
縦型動画は、スマートフォンを縦に持ったまま全画面で視聴できるため、画面への没入感が高く、操作も直感的です。さらに、スワイプによって次々と動画を消費できるため、短尺コンテンツとの相性が非常に高いフォーマットです。こうした環境の中で、ショートドラマは「短いのに満足度が高いコンテンツ」として広く受け入れられてきました。
最近では、SNSだけでなく、ショートドラマや短編映像を主軸にした専用サービスや配信基盤も増えており、市場はさらに広がりを見せています。縦型動画は、もはや一過性の流行ではなく、現代の主要な動画体験の一つになっています。
企業がショートドラマを活用する背景
企業マーケティングの文脈でショートドラマ活用が増えているのは、短期的な認知獲得と中長期的なブランド形成の両方に寄与しやすいからです。従来の広告は商品理解には向いていても、視聴者の感情に残りにくいことがありました。一方でショートドラマは、ブランドメッセージを物語の中で届けることで、記憶に残りやすい体験をつくることができます。
また、SNSでの拡散性が高いことも大きな理由です。共感を生むストーリーは、広告であるにもかかわらず、ユーザーに「面白いコンテンツ」として受け入れられやすく、結果としてオーガニックな拡散が起こることがあります。これは広告配信だけに頼らない認知拡大につながります。
さらに、企業や自治体が若年層との接点を増やしたいと考える中で、ショートドラマは比較的入り口をつくりやすい形式でもあります。広告らしさを抑え、世界観や価値観まで伝えられる点が、企業活用を後押ししています。
「運用型ショートドラマ広告」と「ブランドプロモーション型ショートドラマ」の違い
運用型ショートドラマ型広告とは
ショートドラマは、広告クリエイティブとして活用することもできます。この場合は、SNS広告として配信しながら成果を最適化していく「運用型広告」としての位置づけになります。重要になるのは、視聴維持率、完全視聴率、クリック率、CPA、ROASといった指標です。
運用型のショートドラマ型広告では、複数の動画パターンを制作し、どの冒頭が見られやすいか、どのストーリーがクリックにつながるかを検証しながら改善していきます。単に面白いだけではなく、広告成果につながる構成になっているかが問われます。
ショートドラマの強みは、広告らしさを抑えながらも、視聴体験をつくれることです。そのため、通常の静止画広告や商品説明型の動画広告よりも、離脱されにくい可能性があります。獲得目的の施策においても、ショートドラマは十分に機能する選択肢になり得ます。
ブランドプロモーションとしての活用
ショートドラマは、獲得を目的とした広告だけでなく、ブランドプロモーションの文脈でも高い効果を発揮します。この場合、重視するのはCPAやROASではなく、ブランド認知、好意度、想起、指名検索、UGC発生数などです。つまり、今すぐ売るためではなく、ブランドとの関係を育てるための施策として活用する考え方です。
ブランド型のショートドラマでは、企業の世界観や価値観、社会に対する姿勢などを、説明ではなく物語で伝えることができます。視聴者がストーリーに感情移入し、その世界観を「好き」だと感じたとき、ブランドへの印象も自然に高まります。
こうしたアプローチは、とくに若年層に対して有効です。広告やPRに対して身構えやすい層に対しても、コンテンツとして受け入れられやすく、無理のないブランド接触が可能になります。ショートドラマは、ブランドを“押し出す”のではなく、“感じてもらう”ためのプロモーション手段として機能します。
企業が目的別に使い分けるポイント
ショートドラマを導入する際に最も重要なのは、それを「広告」として使うのか、「プロモーション」として使うのかを最初に明確にすることです。どちらもショートドラマという形式を使いますが、設計の出発点もKPIも大きく異なります。
比較項目 | 運用型ショートドラマ広告 | ブランドプロモーション型ショートドラマ |
主なKPI | CPA(獲得単価) / ROAS / 完全視聴率 | ブランド好意度 / リーチ / UGC / 指名検索 |
配信の狙い | 広告配信によるリーチ拡大 | 共感による自然な拡散 |
コンテンツ設計 | CV導線を意識した構成 | ブランド世界観を伝えるストーリー |
企業のメリット | 短期的な売上・獲得 | 長期的なブランド資産 |
獲得を目的とするなら、冒頭のフックや訴求設計、CTAへの導線を重視した運用型の構成が必要です。一方、ブランド形成を目的とするなら、視聴者の共感やブランド想起を重視したストーリー設計が必要になります。どちらが正しいというより、目的に応じて最適な設計が変わると考えるべきです。
また、両者は完全に分かれるものでもありません。短期的な広告成果を見ながらブランド好意度も高めたい、あるいはブランド施策を通じて将来的な指名検索や獲得につなげたい、というケースもあります。だからこそ、企業はショートドラマを「流行のコンテンツ」ではなく、目的別に使い分ける戦略施策として捉える必要があります。
SNSで視聴されるショートドラマの設計ポイント
冒頭数秒の視覚フック
SNSで動画が見られるかどうかは、冒頭数秒で決まると言っても過言ではありません。タイムライン上では膨大なコンテンツが流れており、ユーザーは一瞬で「見る・見ない」を判断しています。そのため、ショートドラマの設計においては、最初の数秒で視線を止めるフックが不可欠です。
このフックは、派手である必要はありません。重要なのは、「続きが気になる」「何が起きているのだろう」と感じさせることです。印象的なセリフ、感情が高まったシーンから始める構成、違和感や意外性を含んだ導入などは有効です。視聴者の脳が反応するきっかけを冒頭に置くことが、視聴維持率を左右します。
とくにショートドラマでは、ストーリー全体の完成度以前に、見始めてもらえるかどうかが最初の勝負です。冒頭数秒の設計は、単なる編集テクニックではなく、SNSで機能するコンテンツの土台です。
共感を生むストーリーテリング
ショートドラマの本質は、短い時間で視聴者の感情を動かすことにあります。そのためには、共感を生むストーリー設計が欠かせません。特にSNSで反応を得やすいのは、恋愛、人間関係、仕事、美容、お金など、多くの人が「あるある」と感じられるテーマです。
視聴者は、自分と近い感情や経験を持つ主人公に自己投影しやすくなります。そして、その主人公が悩み、迷い、変化していく過程を見ることで、動画に没入していきます。これが単なる「面白い動画」で終わらず、コメントやシェアにつながる理由です。
また、課題解決型のストーリーは特にSNSと相性が良い傾向があります。悩みが解消されることでカタルシスが生まれ、「役に立った」「スカッとした」といった反応が保存やシェアを誘発します。ブランドや商品は、この感情体験の中に自然に組み込まれることで、広告感を抑えながら訴求力を高めることができます。
SNSアルゴリズムに適した動画設計
ショートドラマがSNSで広がるには、ストーリーが良いだけでは不十分です。各プラットフォームのアルゴリズムに適した動画設計になっているかも重要です。多くのSNSでは、視聴維持率、完全視聴率、いいね、コメント、シェア、保存といった反応が、動画の露出に影響します。
そのため、テンポの良い編集、飽きさせない画面構成、字幕の読みやすさ、音の使い方など、細かな設計が必要になります。視聴者が途中で離脱しないようにすることと、最後まで見た後に何らかのアクションを起こしたくなることの両方が重要です。
また、プラットフォームごとに適した長さやテンポ感も異なります。TikTok、YouTubeショート、Instagramリールは似ているようで、視聴者の反応や拡散のされ方には違いがあります。ショートドラマを成果につなげるには、ストーリーとアルゴリズムの両方を理解した設計が必要です。
ショートドラマ型広告のKPIと評価指標
視聴維持率と完全視聴率
ショートドラマ型広告を評価するうえで、まず重要になるのが視聴維持率と完全視聴率です。視聴維持率は、動画がどこまで見られたかを示す指標であり、冒頭設計やストーリー展開の良し悪しを測るうえで欠かせません。完全視聴率は、最後まで視聴された割合を表し、コンテンツとしての完成度や没入感の強さを示す目安になります。
ショートドラマはストーリー形式である以上、「最後まで見たくなるか」が非常に重要です。離脱が多い場合は、導入が弱いのか、中盤のテンポが悪いのか、エンディングに向けた引きが弱いのか、といった改善ポイントが見えてきます。
広告運用の観点でも、視聴維持率や完全視聴率は重要です。これらの指標が高い動画は、プラットフォーム上でも評価されやすく、結果としてより多くのユーザーに表示される可能性があります。ショートドラマの成否は、まず「どれだけ見られたか」で判断する必要があります。
CPA・ROASなどの広告指標
ショートドラマを獲得目的の広告として運用する場合、最終的にはCPAやROASなどの広告指標が重要になります。CPAは1件の獲得にかかった費用を示し、ROASは広告費に対する売上を示す指標です。視聴されるだけでなく、事業成果につながっているかを見るためには不可欠です。
ただし、ショートドラマ型広告では、通常の静止画広告や商品説明型動画とは成果の出方が異なることがあります。いきなりCVを取るよりも、まず高い視聴維持率やブランド好意を形成し、その後のクリックや指名検索につながるケースもあります。そのため、短期指標だけでなく、ファネル全体の中で評価する視点が必要です。
また、複数クリエイティブを回しながら改善していく運用型制作との相性も良く、どのテーマ、どの主人公、どの導入が成果につながるかをデータで見ていくことができます。ショートドラマ型広告は、感覚だけでなく指標で改善できる施策です。
ブランドリフト・UGC・指名検索
ショートドラマ型広告は、短期的な獲得指標だけでは測れない価値も持っています。特にブランドプロモーションとして活用する場合は、ブランドリフト、UGCの発生、指名検索の増加といった中長期的な指標が重要になります。
ブランドリフトとは、動画接触によってブランド認知や好意度、想起がどう変化したかを見る考え方です。ショートドラマは物語への没入を通じてブランドと接触するため、広告として警戒されにくく、印象が残りやすい特徴があります。また、共感を呼んだ動画はコメントやシェアを生みやすく、UGC的な広がりにつながることもあります。
さらに、印象に残ったコンテンツは、視聴後にブランド名や商品名で検索されるきっかけにもなります。こうした指名検索は、広告では測りにくいものの、ブランド関心の高まりを示す重要なシグナルです。ショートドラマは、数字に表れにくいブランド資産を積み上げる施策としても評価すべきです。
企業がショートドラマを導入するメリット
Z世代・若年層へのリーチ
ショートドラマを導入するメリットの一つは、従来の広告では接点を持ちにくかったZ世代・若年層に自然にリーチできることです。彼らは日常的にTikTokやInstagramリールなどのSNSを利用しており、企業からの一方的な広告発信には敏感です。その一方で、面白い、共感できる、続きが気になるコンテンツには積極的に反応します。
ショートドラマは、そうした若年層の視聴行動と相性の良い形式です。広告らしさを抑えながら、ストーリーを通じてブランドや商品と接触してもらえるため、心理的なハードルが低くなります。また、インフルエンサーやSNS上で存在感のある出演者を起用することで、初期認知を獲得しやすい点も強みです。
若年層にとってブランドとの出会い方は、「広告を見る」から「好きなコンテンツの中で知る」へ変わりつつあります。ショートドラマは、その新しい接点をつくる手段として非常に有効です。
ブランド理解を深めるストーリー体験
企業がショートドラマを活用するメリットは、従来の広告手法では難しかった深いレベルでの視聴者との関係構築が可能になる点にあります。
最大のメリットは、優れたストーリーテリング技術を活用した「ストーリーマーケティング」を実践できることです。製品やサービスを直接的に売り込むのではなく、視聴者が共感できる物語(ストーリー)の中に、企業のメッセージやブランドストーリーを自然に組み込むことができます。
この共感こそが、ショートドラマ活用のポイントです。視聴者はストーリーに没入し、登場人物やシチュエーションに感情移入することで、広告感を意識することなくブランドに対してポジティブな印象を抱きます。
説明ではなく体験としてブランドに触れてもらえるため、ブランド理解の深さや記憶への残り方も大きく変わります。ショートドラマは、単にブランドを認知させるだけでなく、ブランドの価値観や世界観を伝えるコンテンツとして機能します。
SNS拡散とコミュニティ形成
ショートドラマは、単に視聴されるだけでなく、SNS上での拡散やコミュニティ形成にもつながりやすい形式です。
共感を呼ぶコンテンツは、「いいね」、コメント、シェア、保存といった非常に高いエンゲージメントを生み出します。こうした反応はTikTokやInstagramリールなどのSNSプラットフォーム上で評価されやすく、結果として動画の露出拡大や「バズ」の発生につながる可能性があります。
また、継続的にショートドラマを発信していくと、作品の世界観や価値観に共感するフォロワーが蓄積されていきます。これは単なる視聴者ではなく、ブランドの周りに生まれる小さなコミュニティです。
彼らはコンテンツに反応し、語り合い、ときには自ら拡散もしてくれます。単発の広告で終わらず、継続的な接点や関係性を育てられることは、ショートドラマの大きな強みです。SNS上でブランドとの距離を縮め、ファンのような存在を増やしていくうえで、ショートドラマは非常に有効な施策です。
ショートドラマ制作会社の選び方
SNSマーケティング理解の重要性
ショートドラマ制作会社を選ぶ際にまず見るべきなのは、映像制作の技術だけでなく、SNSマーケティングへの理解があるかどうかです。ショートドラマは映画やテレビドラマとは違い、SNS上で見られ、拡散されることを前提に設計されるべきコンテンツです。
たとえば、冒頭数秒のフック、Z世代に刺さるテーマ設定、短尺でも続きが気になるストーリー展開、コメントやシェアを誘発する設計などは、単なる映像演出ではなく、SNS文脈への理解がないと実装しにくい要素です。
だからこそ制作会社には、「きれいな動画をつくる力」だけでなく、「SNSで機能するコンテンツを設計する力」が求められます。過去の提案や事例を見る際も、映像の完成度だけでなく、どんな目的に対して、どんな設計で、どんな反応が得られたのかまで見られると判断しやすくなります。
縦型動画制作の実績
ショートドラマ制作会社を比較するうえで、縦型動画の実績は重要な判断軸です。縦型動画は、横型のCMやYouTube動画とは設計がまったく異なります。人物の配置、字幕の位置、画面の密度、編集テンポなど、すべてがスマートフォン視聴を前提に最適化されている必要があります。
そのため、「動画制作経験がある」だけでは不十分で、「縦型ショートドラマとして成果が出た実績があるか」を見ることが大切です。再生回数だけでなく、エンゲージメント、保存率、シェア数、視聴維持率などまで確認できれば、なお良いでしょう。
また、自社と近い業界やターゲット層の事例があるかも大事です。若年層向けとBtoB寄りでは、共感の設計や演出も異なります。縦型動画は同じフォーマットでも、刺さる表現は大きく変わるため、実績の“量”だけでなく“中身”を見ることが重要です。
SNS運用まで考えた制作ができるか
ショートドラマをマーケティング施策として成功させるには、企画・制作だけでなく、その後の配信、分析、改善までを見据えた一体設計が必要です。動画をつくって終わりではなく、どのプラットフォームで、どんな目的で、どう改善しながら運用していくかまで考えられているかが重要になります。
そのため、制作会社を選ぶ際には、企画立案、脚本制作、キャスティング、撮影、編集だけでなく、配信設計や運用支援まで対応できるかを確認したいところです。とくにショートドラマは、1本の出来不出来だけでなく、継続発信の中でPDCAを回すことで強くなる施策でもあります。
視聴維持率、エンゲージメント、プロフィール遷移率などを見ながら、次の企画や改善にどうつなげるかまで伴走できる会社であれば、単なる制作ベンダーではなく、SNSマーケティングのパートナーとして機能します。ショートドラマを成果につなげるには、この一体設計の視点が欠かせません。
HA-LUが企業のパートナーとして選ばれる理由
ブランドガバナンスとSNS拡散の両立
ショートドラマを企業が導入する際、特に大企業ほど気にするのが、SNSらしい拡散性とブランドガバナンスの両立です。視聴者に刺さる表現を追求したい一方で、ブランドイメージを損なわないこと、表現リスクをコントロールすることも欠かせません。
HA-LUは、単に若年層向けに軽やかなコンテンツをつくるだけではなく、企業やブランドが守るべきガイドラインや文脈を理解したうえで、SNS上で機能する表現に落とし込むことを重視しています。これは、企業タイアップや大手ブランドとの実績を重ねてきたからこそ培われた強みでもあります。
SNSで広がるからこそ、ブランドとしての一貫性が必要です。HA-LUは、その両立を前提にした企画設計ができることから、企業のマーケティングパートナーとして選ばれています。
たとえばHA-LUでは、みずほフィナンシャルグループと共同でTikTokアカウント「青くていいんだ。」を制作・運営しています。若年層に届けたいメッセージを、広告色を抑えたショートドラマとして表現した事例です。
バズを再現する企画設計
ショートドラマにおける「バズ」は、偶然の産物として語られがちですが、実際には再現性を高めることが可能です。どのテーマが共感されるのか、どの冒頭が止められるのか、どの展開が保存やシェアにつながるのか。こうした要素は、過去の実績や視聴データをもとに設計できます。
HA-LUは、若年層の文脈理解と、ストーリーテリングのノウハウを組み合わせながら、単なる感覚論に依存しない企画設計を行っています。とくに、学園ものや青春文脈、日常の“あるある”を起点にした共感設計に強みがあり、視聴者の行動を引き出すコンテンツに落とし込める点が特徴です。
面白い動画をつくることと、マーケティング成果につなげることは同じではありません。HA-LUはその間を埋める企画設計ができることから、企業にとって頼れる存在になっています。
企画から運用までの一気通貫体制
ショートドラマ施策は、分業が多くなるほど意図がブレやすくなります。企画会社、制作会社、キャスティング会社、運用会社が分かれていると、もともと狙っていた世界観やメッセージが薄まってしまうこともあります。
HA-LUの強みの一つは、
・ショートドラマ企画
・脚本制作
・キャスティング
・撮影・編集
・SNS配信設計
まで一気通貫で支援しています

これにより、最初に定めたマーケティング目的とコンテンツ表現の一貫性を保ちやすくなります。また、社内で連携が完結しやすいため、スピード感のある改善や追加提案にもつなげやすい体制です。
ショートドラマは、制作そのものだけでなく、公開後の分析や次の改善が成果を左右します。HA-LUは、動画を“納品する会社”ではなく、施策全体を並走するパートナーとして、企業のショートドラマ活用を支えています。
ショートドラマをマーケティング施策として検討している企業様は
お気軽にお問い合わせください。
▶ お問い合わせ・資料請求はこちら
ショートドラマは企業の新しいマーケティング資産
ショートドラマは、単なる流行の動画フォーマットではありません。広告を避ける時代において、ブランドやサービスの価値を“見せる”のではなく、“感じてもらう”ための新しいコミュニケーション手段です。とくにSNSでは、広告感の強いコンテンツが届きにくくなる一方で、共感や没入感を生むストーリーは強い反応を引き出します。
企業にとってショートドラマは、若年層へのリーチ、ブランド理解の促進、SNS拡散、コミュニティ形成といった複数の価値を同時に生み出せる可能性があります。そしてそれは、広告としても、プロモーションとしても、目的に応じて設計できる施策です。
重要なのは、ただ流行っているから取り入れるのではなく、自社のマーケティング課題に対してどう活用するかを整理することです。ショートドラマを「動画コンテンツ」ではなく「マーケティング資産」として捉えられたとき、その価値はさらに大きくなっていきます。
ショートドラマは、広告としてもプロモーションとしても活用できる企業の新しいマーケティング資産です。HA-LUでは企業向けショートドラマの企画・制作を行っています。
・SNSマーケティングを強化したい
・ショートドラマ型広告を検討している
・若年層向けコンテンツを作りたい
という方はお気軽にご相談ください。
▶ ショートドラマ制作の問い合わせ・資料請求はこちら
筆者プロフィール
稲葉 潤(いなば じゅん) 株式会社HA-LU 取締役COO

2000年生まれ、埼玉県出身。青山学院大学 総合文化政策学部大学卒業後、大手通信系企業でのプロダクトマネージャー、エンタメ系スタートアップでのデザイナーを経て2024年にHA-LUにショートドラマレーベル「株式会社HA-LU」を共同創業・取締役COOを務める。。現在は、縦型ショートドラマを広告コミュニケーション施策に活用するビジネスプロデュースや都市・商業施設と連携したリアル施策等を管掌し、営業部門責任者を務める。

